西寛一とねじれ国会

今日も早起きできてとりあえず祝着。とはいえ7時半では遅すぎるので、これを来週までに7時に切り替え、再来週までに6時半に切り替えたい。最終的には6時まで時間を戻して、24時就寝6時起床を習慣化したいと思う。そのために23時以降は刺激的行動を避け、就寝のために集中したいと思う。最後の1時間を有意義に過ごすためには、日中の充実した活動が欠かせなくなる。春休みのように、惰性で過ごしていてはそんなことが出来るはずが無い。では、最後の1時間をどう過ごすかと考えたが、四書五経にでも触れてみたいと思う。あるいは文豪の短編小説でも読むか。とにかく心を落ち着けて、教養を深め、身体を休めること。生活改善を緩やかに進めていきたい。

ところで、暫定税率が期限切れを迎えたおかげで、ガソリンの値段が一気に下がったらしい。バイクも車も自前で持たない自分には直近では縁の遠い話ではあるが、めぐりめぐってどこかで自分に降りかかってくる災厄となることは間違いないだろう。「Japain」が良い影響を及ぼすはずが無い。

このところの政治・経済の停滞には、政治の責任が大きい。最大の犯人は、参院選で大敗を喫した安倍元首相にあるだろう。彼が参院選前に総辞職を決意し、自民党総裁を挿げ替えていたならば、どうなっていたかはわからない。福田内閣成立時の支持率の高さを考えてみれば、少なくとも現状よりははるかに与党は参院で勢力を保持することが出来たはずだ。この停滞がねじれ国会にある以上、彼の責任は重大だ。それでいてのうのうと政治家を続けているのだから、肝が太いとしか言いようが無い。

ねじれ国会がこれほどまでに政治混乱を引き起こすのは、やはり日本が久しぶりの二大政党制に慣れていないことや内閣制度といった制度面での理由が大きいのではないか。つまり、民主党に政権担当の歴史がほとんどないために、各政策が連動した戦略的な対応を取ることが出来ないということ、そして内閣総理大臣衆院不信任決議によっていつでも解散総選挙または辞職に追い込めるということ。この2点が日本に混乱を起こさせている。

「反対のための反対」色が、参院第一党となってからはより強く押し出されている気がする。例えば、衆議院の優越が通用しない日銀総裁人事について。自民党は元大蔵官僚の日銀総裁を提案し、民主党はそれを拒否した。それ自体は別に悪いことではない。自民党は5年間にわたる日銀副総裁の経験を買い、民主党は財政と金融の分離を主張した。これで議論が物別れに終わるのは当然だ。しかし、福井元日銀総裁の任期切れが迫り、戦後初の日銀総裁空席という状況(しかもこの世界経済混乱の中にあって)を回避するためには、高次の政治的決断が迫られる。

自民党が提案した日銀総裁案を、民主党が「反対のための反対」という理由で拒否したらどうなるだろうか。当然、参院の主導権を握っている民主党の意見が通り、自民党の主張は次回の参院選で勝利するまで通ることは無い。しかもその責任は、行政の最高責任者たる内閣総理大臣または政権担当政党である自民党により多くのしかかる。政治では実態以上にイメージが重要だ。イメージが悪くては、勝てるものも勝てなくなる。そして日銀総裁空席の事態は、確実に自民党のイメージを悪化させることとなる。民主党のイメージも悪くなるだろうが、自民党に比べればたいしたことではない。肉を切らせて骨を断つことが出来るのだ。

だとすれば、自民党民主党の意見を飲むほかは無いこととなる。これが正しい政治の姿のはずがない。衆院自民党が可決し、参院民主党が否決したのであれば、その責任はちょうど半分ずつあるはずだ。民主党も反対する以上は対案を出すべきであるし、そもそも「財政と金融の分離」を主張したいのであれば、日銀人事を行政が決めること事態おかしいではないか。そして、この経済混乱の状況下で、いつまでも原則論(そもそも原則であるかすら疑わしい)を通していれば良いというものではない。財政と金融が協力し合い、日本経済の建て直しを図ることこそ今必要なのではないのか。