思考面

言葉を知りたい。 この前、後期の授業で菊池寛を扱うといわれたので本屋で菊池寛の短編集を買ってみた。あまり短編集というのは好きではないのだが、菊池寛自体があまり長編小説を書いていないようなので仕方なく購入した。本当は夏休み中に欲しかったのだが…

反省。 もっと頑張る。本気で頑張る。

共感型と憧れ型 最近村上春樹の『ノルウェイの森』を読み直している。高校2年生くらいのときに初めて読んで、大学に入ってから1度読み直した。それで、3度目の読み直しをしているわけだ。この本は(まだ上巻なので何とも言えないけれども)つかみ所が無く…

何のために勉強するのか。 今、来週の木曜日に発表がある授業の準備を進めている。テーマは都市史。かなり大きなテーマなので、どのようなジャンルを選ぼうとも都市に関するものであり、歴史的なものであれば良いといった懐の深い課題だ。その中で自分が選ん…

閉塞感 このところ妙に強く閉塞感を覚えるのは、先週のOB戦で久々に同級生や先輩、後輩に会い、いろいろな人の近況を聞いたことに原因があるように思う。なぜ友人の近況を聞いたことで閉塞感を覚えるのかはよくわからないが、結局は自分自身が抱えている劣等…

病める都会人と時計と洋灯 好きな小説家は誰ですかと聞かれると、一人にしぼるのにとても悩んでしまう。とはいえ、自分はお気に入りの小説家の作品を連続して読むのが好きなので、それほど多くの小説家を知っているわけではない。三島、城山、吉村、武者小路…

清水の「失敗」と自分の「失敗」 清水とルームシェアをはじめて早3年目。特に大きな問題もなくやってきたように思うけれども、そろそろ人生の転換期ということで、来年の清水の進学(あるいは就職)と自分の進級次第で状況は大きく変わる。これまでいろいろ…

偏差値で計れないもの この前mixiニュースで就職活動の採用側からの視点が紹介されていた。要するに面接官はどこを見ているかという話だったが、一番気になったのは「2・6・2」の割合の話だった。上から順に、上位2割、普通6割、下位2割に別れ、企業は…

現代はいつでも生きづらいし良くない。 歴史を学んでいると、農民というのは、いや百姓というのは表に出てくることはあまり無い。少なくとも個人としての百姓が教科書に取り上げられるなどということはあり得ない。中央での激烈な権力闘争や、支配制度の確立…

神が居ないのは大変だ。 日本人は無宗教者が多い。とはいえ、最近創○とか幸○の科学とか、新興宗教は元気があるようだ。我が家の近くにも、いつの間にか施設が出来ていて、そこを見ていたら清水に「そっち見んな」と注意された。実際、どれくらい宗教を信じて…

良いものとは何だろう。 売れているものが良いものだとしたら、世界一美味しいラーメンはカップラーメンになってしまう。という言葉を聞いたときに、なるほど!と思った。厳密に言えば、ラーメンとカップ麺は違うだろうということになるかもしれないが、それ…

迷子のホームシック 「帰りたいなぁ・・・」と思うことがよくある。別に実家に帰りたいというわけではない。そして特定の過去に帰りたいというわけでもない。一時期は中高時代に帰りたいと願っていたが、今はそんなことはない。どこに帰りたいのかよくわから…

大学院で学んだこと。 このところ、虚無感というか、閉塞感に苛まされることが多い。最近は「やらなければならないこと」に追いかけられて、「やりたいこと」が何なのか考える余裕があまり無くなった。もちろん、社会人の同級生がいる手前、「忙しくて〜出来…

卒業生代表の言葉 昨日の学位授与式で、卒業生代表の挨拶があった。どうして彼女が選ばれたのかは全く知る由もないが、賢明な顔つきをしているし(人は見た目が9割)、きっと優秀な学生なのだろうと思った。すると、やはり賢い人だったので、見た目は重要だと…

これまでの4年とこれからの2年 今日は大学の卒業式だった。朝からだと思って6時に起きていたのに、実際は14時からだと知って、今更寝るわけにもいかず、読書したり運動したりして過ごしていた。そうしているうちに時間が過ぎて、気持ちも変わり、「卒業…

知らぬが仏 「知る」ということは面白い。新しい知識を得るということは、人生の中でも最大級の喜びであろう。しかし、知ってしまったがゆえに後悔が心を襲うこともままある。人生は選択の連続であるが、過去に戻ることなど出来ない。そして、その重大な選択…

昨日の続き 授業の展開力、これは良い授業をする上で必要不可欠な要素であるが、それを今の状態で圧倒的高さに至らせることはほぼ不可能に近い。学力が勉強するかどうかで高まるかどうかが決まるのに対し、こればかりはどれほど塾で経験を積もうとも、一定以…

進学と不安と信念と。 日本トップレベルの社会科教員になる。これはこの先40年(時代の変化によっては45年)間の基本的な目標だ。あえてトップといわず、トップレベルといったのは教育の多様性を考慮したからであって、断じてトップを諦めたというわけではない…

刑事ドラマ→よし刑事になろう!の流れ 基本的に自分は、映画だろうと小説だろうとマンガだろうと、はたまた現実の人間であろうと、影響されやすい。『プラネテス』を大学2年くらいに読んだときは、「どうして宇宙工学へ進まなかったんだ・・・というかあと5…

価値観の揺らぎ 人生の最終的な目標は、自我の完全なる確立だと思う。どんなうらやましい状況と比べられても、自分はこの生活・人生に満足しているといえるだけの自己肯定感、それを求めているのだ。そして、自分は現在比較的それに近い状況にあると思ってい…

「人はパンのみに生きるにあらず」 この前、宗教学のテストを受けに36号館に向かったら、1年次に語学で同じだった友人(?)に偶然出会った。大学で数少ない知り合いの1人だが、どうも昔から馬が合わないところがあるので、深く関わりを持つことは無かったが、…

本年の目標 今年は差が開く年になる。それはもちろん、自分は大学院に進学することとなり(卒業できれば)、周りは就職するからだ。少なくとも2年先に社会に出ることになる周りの友人と、学校世界に閉じこもる自分とでは社会経験上詰め難い差が出ることだろう…

甘えと克服 塾でバイトをはじめてからもう4年も経つ。前期に1年生の授業に出席したら年齢の違いに驚いたくらいだから、きっと少しずつ自分も変わっているのだろう。思い返すのも恥ずかしいくらいに4年前の自分は愚かしかった。誰にでもある時期さと自分を励…

良くないこと ここのところ、イライラすることが少ない気がする。最も近いところでイライラしたのは、清水が「今日は早く帰るから飯食わずに待ってろよ」と言ったので、言いつけ通り夕飯を食べずに待っていたのに、帰ってきたのは午前4時過ぎというふざけた…

目標 自分が立てる目標は、たいていが達成されないとよく藤山あたりに笑われますが、それには一言も返す言葉も無く、かといって別に恥じることでもないといったところでしょうか。確かに、立てた目標が達成されたことなどほとんど無い。それは達成するつもり…

介護等体験最終局面 今週の月曜日から介護等体験5日間の部がスタートしました。正直、特別支援学校に行った後だと結構不安で、5日間も上手くやっていけるだろうかと思っていました。社会福祉施設の場合は範囲が広いので、一概に言えたものではないのですが、…

対義語の妙 塾で小学生に国語を教えていると、類義語・対義語を必ず扱うことになる。それを予習していく中で時々勉強になることがあるのだが、中学入試のときに徹底して覚えた知識は今でも生きていることを実感することが多い。難しい類義語・対義語はたくさ…

言葉と現実 この前の土日で介護等体験として特別支援学校に行ってきたわけですが、衝撃の体験となりました。言葉や文字に表してしまえば「それ当たり前じゃん?」と自分でもいいたくなるようなことばかりなのですが、やはり体験するのと考えるのとでは歴然た…

強さとは・・・? 大学に入って、少しは賢くなっただろうか。明らかに充実度では中高時代の方が勝っているが、当時は精神的に非常に子どもじみていたと思う。高校までの世界は単純な世界だった。偏差値が高ければ、成績が良ければ「頭が良い」。出来る出来な…

あと2年?それとももう終わり? 「学生」、もうすぐそう呼ばれる期間も終わる。大学に入って4年が経ち、もうすぐ社会に出るべき年になる。果たして、大学で、正確に言えば大学在学の4年間で自分は何を学んだだろうか。「学生」としていられただろうか。学問…