june blue

現実は小説より奇なりって言うけれど、本当なのか。

波乱万丈の人生よりも、平坦な人生の方が余程難しいなんて言うけれど、嘘じゃないのか。

人生があまりに平坦だ。山があるからこそ人間は歩けるんじゃないのか。

次の山を越えたら何かあるかもしれないと思うから、人間は歩けるんじゃないのか。

何もない果てしない平らな道を歩こうという気になるのだろうか。

目的地があるから人間は進めるんじゃないのか。

最後の目的地を見つけることは出来なくても、少しずつ刻んでいけば良いはずなのに、刻む位置すらわからない。

止まったら死んでしまうのだけれど、もう止まってもいいかもしれない。

夢はある。でもその夢は歩き続けるエネルギーにならないかもしれない。

歩き続ければいいことがあるというけれど、同じだけ嫌なこともある。

何のために歩いているんだろう。止まる自由は自分にあるのに。

止まりたくないのとは違う。止まるのが怖い。

何のために歩いているんだろう。

正直、もう歩きつかれた。











何だか自分が壊れた気がする。今までためてきた全てが少しずつ自分を削ってきた。何もないことが自分を壊すだなんておかしいけれど、平和なことは必ずしもいいことじゃないかもしれない。単位を取ることに必死になって、教職を取るために必死になって、でもそれは必ずしも自分のやりたいことじゃない。それはもちろん、やりたいことだけやっていればいいように人生は出来ていないだろう。それでも納得できない。



もう何もかもがどうでも良くなってきた。それで酒を飲むなんてバカの極みだ。どれだけ愚かなんだろう。前に「未成年なのに酒を飲むなんて書くべきじゃない」って言われてから、書かないようにしてきたけれど、結局自分が必死に守ってきたものなんて、ただの空箱だった。


中身が何もないのに、それに気付かないふりをして、毎日大学へ出かけ、くだらないと思いながらも必死に出席して、そんなことのために生きているのかと思うと、本当にバカらしい。



結局はやりたいことなんてないのかもしれない。少なくとも大学にはない。今はない。


勉強して賢くなりたい。それだって何のためにやっているんだろう。他の人に勝ちたいからかもしれない。勝ってなんになるんだろう。











一度知った幸せを失うことは、何よりも辛いことだというのは本当らしい。今は辛い。じゃあ幸せじゃなくていいのかというとそうじゃない。幸せじゃないから辛いのだから、幸せになりたい。でも幸せになるとあとで辛くなる。



何のために生きているんだろう。本当に幕引きしたい。










生まれてきて良かったと思う気持ちと、生まれてこなければ良かったと思う気持ちは同じくらい。












そういう気持ちになるときってありませんか。