インターン落ちる率はどれくらい?

その率は僕の場合だと100%です。2件中2件落ちたので100パーセントとなるのだが、近江辺りに言わせればそれは普通らしい。本当ならば、もっとたくさん出して、そのうち大きなのを1件くらい取るのかもしれないが、実はそこまでインターンをしたいわけではないので、その気になるのに苦労する。むしろ、しなくていいならばしたくないくらいだ。

ただ、自分の書いた文章が通らなかった点については、大いに反省すべきだろう。次の富士通インターンで最後にしてしまおうと思っているが、これは推敲に推敲を重ねるつもりだ。清水が去年買ったエントリーシート集も一応見てみることにしようと思う。

それはさておき、最近小説を読み出した。あまり時間もないのだが、文学に全く触れない生活というのはどこか潤いの無い生活な気がして少し不満だった。一日あたり1時間程度なら、いくらでも工面出来ようから、「忙しい」と偉ぶるのではなくて、文学的素養を高める努力をしたい。それに純粋に小説は読んでいて面白いので、ストレス解消にもなる。

というわけで、しばらく中断していた読書を再開するにあたって、出直しの一冊は何にしようかと本屋をふらついていたら、近頃話題の『蟹工船・党生活者』が平積みされていたので買った。今年は映画化もされるようで、注目度が高い。昔から読もう読もうと思いながら読んでなかったうちの一冊で、良い機会だった。プロレタリア文学というものがどのようなものなのかを知ってみたいとも思った。

蟹工船インパクトのある作品だったが、興味を持ったのは党生活者の方だった。なんというか、蟹工船は別の世界の出来事のように感じられるのである。誤解を招くことを恐れずに正直に言えば、『派遣切り』がテレビの中の出来事であるように、蟹工船労働者の困難な生活というものに感情移入が出来なかった。こればかりはどうしようもなく、意識せずに「客観的に」読んでしまった。その点、党生活者は自分の身に置き換えることが出来る、つまり何らかの認められない困難な壁に立ち向かう姿に共感することが出来、感情移入出来た。

これは生育環境に大きく左右されることだろうが、どうしようもない点でもあるのではないか。見えない世界のことを熱心に解かれても、結局は対岸の火事なのだ、と思う。それを消しにいけるような人間になりたいとは思うのだが・・・

週に1冊は読んで、じっくりと作品を楽しみたい。読書も勉強も、量が問題なのではないのだ。とりあえず、次の作品は『野菊の墓』、今夜から読み始めよう。楽しみだ。