読書と長雨

「読書の秋」というが、今日はあまり読書日和ではない。今日のような秋晴れの日は「スポーツの秋」なのだ。気温も湿度も快適で、外に出かけないことが信じられないほどに気分の良い日。本にコーヒーでも持って鶴見川沿いに散歩でも出かけたくなるような日である。

こういう日はあまり読書に向かない。昔から「晴耕雨読」という言葉があるように、晴れた日は外に出るものなのだ。読書は雨の日にするからこそ楽しめる。それも台風のような大雨ではなく、まさに秋の雨の中である。しとしとといつまでも降り続く雨の中で、読んでいる本の時代や登場人物に思いをはせながらふと雨中の外を眺めてみる。これほど読書に適した時間が他にあろうか。

今日は犬と散歩に行くことにしよう。本を持って、駅まで土手を歩いて、魔法瓶にコーヒーを入れて、コンビニでチョコレートでも買って。きっと素晴らしい時間になるだろう。たとえたった10分でも充実した時間になるはずだ。




その予定だったのに、隣でタバコを吸い出す奴がいたので早々に帰ってきた。充実した時間を返せ!風上に立つな阿呆め!といってやりたくなったが、そんなこともいえるはずもなく帰ることにした。しかし、やはり腹の虫が治まらないので、我が愛犬に

「よし、タバコのにおいがして嫌だから帰ろうか」

と比較的大きな声で、喫煙者に聞こえるように話しかけた。きっと聞こえたことだろう。




それにしても・・・人間が小さくて嫌になる。確かに外でタバコ吸う奴が悪いんだけれど、自分で言っていて嫌になるのだから愚かしい。もっと心の広い人間になりたいんだよ。。。



でも、琉球王国が中継貿易で栄えた理由も理解できたし、外での読書は気分良かったので散歩を楽しむことが出来た。あと2週間で沖縄だ!それまでにあと沖縄戦の資料を含めてあと数冊読み終えておきたい。勉強してから旅行に行くと、旅行を10倍は楽しめる。計画的に勉強して旅行に行くのは今回が初めてだ。そう考えると、中高の研修旅行のときに事前学習させてから行くというのは、少なくとも理論の上では正しかったのだと今更ながら気付く。