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寒くなってきました。
ひょんなことから携帯小説をネット上で読むことになりました。これまでずっと「読みたいなー」とは思っていたのですが、いかんせん金がなく、かつ買うのが恥ずかしすぎるということで、購入はずっと先になると思っていました。それがまさかこんなところで読めるだなんて・・・まぁもともと携帯で配信されていたわけですし、ネットで読めてもなんら不思議ではないのですが。
さすが携帯小説だけあってすらすら読めてしまいます。これならばきっと活字離れが進んでいるという若い世代にも親しまれやすいのでしょう。余計な情景描写などは一切はじいて、肝心な部分だけに焦点を当てる。表現が難しすぎると読む気がなくなることもありますから。まだ10%くらいしか読んでいないのですが、面白すぎてどんどん読んでしまいます。この調子なら明後日には読み終わるかと思います。
もう本当に面白い。面白すぎます。思わず吹き出しました。本当にスイーツ(笑)。スイーツ(笑)としか言いようがないw。何この急展開w、必要な過程が一切省かれていて感情移入なんて全く出来ませんw。書店に並んでいる「普通の」小説がいかに偉大かが良くわかりました。ましてや明治の昔から現代まで残っている名作なんて、どれほどのものなのかと。携帯小説なんか読んでる暇があったら夏目漱石先生の一冊でも読めといった感じです。
感想を言えば「こwwwれwwwはwwwひwwwどwwwいwww」の一言に尽きます。情景描写がどれほど重要なのか、あるいは美しい比喩の表現がどれほど感動を誘うかということを改めて気付かせてもらえたという点においては、携帯小説に感謝しなければなりません。
ところで携帯小説といえば有名な作品があるのですが、それが↓です。
───アタシの名前はアイ。心に傷を負った女子高生。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪
アタシがつるんでる友達は援助交際をやってるミキ、学校にナイショで キャバクラで働いてるユウカ。訳あって不良グループの一員になってるアキナ。
友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日もミキとちょっとしたことで口喧嘩になった。
女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこいキャッチを軽くあしらう。
「カノジョー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
キャッチの男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。
「すいません・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、 チラっとキャッチの男の顔を見た。
「・・!!」
・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを 駆け巡った・・。
「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」
男はホストだった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて!」
ドラッグをきめた。
「ガッシ!ボカッ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)
もう本当にこんな感じだった。「まさかこんなにひどいことはあるまい・・・」とむしろ引き気味に読んでいたのに、読んでみれば「まさにこれだ!これを書いた人は天才携帯小説作家に違いない!」と思いました。それにしても、本当にひどい。映画も叩かれ放題ですが、むしろひどいもの見たさに観に行きたいくらいです。これに感情移入して涙してしまうという人は感情がとても豊かなのでしょうね。私なんぞは感情が無さ過ぎてこれくらいじゃダメみたいです。
それにしても、買わなくて良かった。。。というわけで流行の最先端を味わうことが出来ました。
「アッー!!超眠くなったしっ♪♪」
というわけで寝ます。スリープ(笑)