秋らしくなりました。

今日、先週に引き続いて授業もないのに会議のためにバイト先に行ってきました。まぁ基本発言しないんですが。そこで国語の3個上の先生が「金木犀の香りがする季節になりましたね」なんて言っていました。無粋な私は何かのネタなのかと思って、理解するまでに数秒を要しましたが要するに秋の訪れを感じていたようです。

そういえばもう長袖が当たり前の季節。活動的な夏に比べて穏やかな秋。雰囲気は好きな季節だけれど、あまり好きではありません。「秋の夜長〜」なんて和歌に詠まれるように、このさみしげな雰囲気は人恋しくさせます。寝巻きなのか普段着なのか際どいくらいの格好で、その辺の公園とか神社とかに夜中ふらふらと散歩に行くと実に良いのです。まだ肉まんには早い季節。

でも、一人だと本当にどうしようもなくさみしい季節です。話したくはないけれど、ただ誰かと居たい。別に恋人だとか贅沢は言いません、二人とか三人で黙って本を読んでいるくらいで良いのです。ニコニコが最も似合わない季節です。でもハチクロがいつもに比べてしみてしみてどうしようもない季節です。

やっぱり季節感というのは大切です。季節に咲く花を知り、夜空に浮かぶ星を知り、虫の鳴き声を知っていたら、きっともっと季節を味わうことが出来るのでしょう。でも、やっぱりそれはやらないのです。季節を味わおうと思って無理に勉強しても何だか面白くなさそうです。実物を見て、触って、そうしてだんだんと知っていくのが良いのでしょう。頭よりも感覚が先なのです。

部屋で一人でこんな文章を書いていると、何だか涙が出そうになるのが不思議なことです。