本気で焦った・・・

永田町の国会図書館で用を済ませ、バイト先に向かおうと思って、電車に乗り神楽坂を歩いていると、ふとカバンを手にしていないことに気がついた。そしてさらに上着を持っていなかった。クールビズが導入されたから上着はないのは良いとしても、カバンがないのはまずい。中には筆箱・プリント・財布などが入っているのだから。

道端で大慌てだった。人が歩いてきているから目に見えて慌てたわけではないけれど、冷や汗が背中に滝を作り出し、刻々と迫りくるバイトの時間はさらにその水量を増した。時計を確認すると、17時40分、もう時間がない!

どこにカバンと上着を忘れたんだろう・・・国会図書館か?確かに国会図書館を出たときには上着は持ってなかった気がする。でもさすがにカバンを忘れることはありえないだろう。荷物がなくてカバンが空なときですらカバンを持ち歩くのにカバンを忘れるわけがない。

となると、カバンはどこにある。もちろん、上着も心配だ。でももう時間がない!とりあえず今日を乗り切ることだけを考えよう。最悪の場合、カバンと上着は諦めるしかない。でもどこに忘れたか今日一日を振り返って思い出してみるしかない!

と思って、一日を振り返ってみると、今日は何をしていたのかわからなくなった。そもそも用があって国会図書館までわざわざ足を運んだというのに、一体何のために国会図書館まで行ったのだったろうか。というか、それ以上に、今日は何時に起きて何を食べて何をしていたのだったろう。。。全然思い出せない!

しかし、時間が経ってしまった以上、そんなことを考えてみたところでどうしようもない。その日の出来事すら思い出せないのは不安でどうしようもないが、バイトに遅れるわけにはいかない。急がなくては!

待てよ、そもそも17時40分って既にバイト始まってるじゃないか!やばい、洒落にならん!走っていかないと!もう何なんだ今日は、最悪の厄日に違いない!





という夢を見ました。そりゃ夢の中だったらその日にあったことなんて覚えてるわけないわ。でもあのときの言いようのない強烈な不安感は、今でもはっきりと覚えています。本当に怖かった。バイトに遅れるのも怖かったけど、それ以上に怖ろしい経験でした。

小学生のときとかは、化け物に襲われたり、洗濯機に吸い込まれたりする夢が怖くてどうしようもなかったけれども、高校生くらいからはリアルな夢に非常な恐怖を感じます。宿題忘れた夢とか、テストの日に寝坊する夢とかは、明らかに寝間着を着ているのに夢と現実の区別がしばらくつかなくて混乱したりします。

こういう夢を見るということは、何なのでしょう。夢辞典というものがあるそうですから、いつかたまたま目にする機会があったら調べてみようと思います。夢は怖い・・・