本日の為替相場 1文=60円 円高文安

早起きは3文の得といいますが、現在の価値に直してみると、180円ほどだそうです。朝の睡眠には何事にも変えられないくらいの価値がありますので、それを180円で買っていると思えばそれほど高い買い物ではないと思います。といっても、やはり早起きというのは生物学的にも倫理的にも望ましいことであって、更に外に出て朝の空気を味わうと一日のやる気が出てくる気がします。学校に行くのに慌てないというのも良い。

だから、実際には180円どころの話じゃないと思うのです。例えば、いつも10時に起きる人が8時に起きたら、2時間余裕が出来るわけですから、その時間で朝のコーヒーを飲んで新聞でも読めば社会の出来事に対して一日の長を得ることが出来ます。これを今から卒業までの2年間続ければ、それなりに社会に対して理解を深めることが出来るのではないでしょうか。まぁ飯田橋には新聞は無いわけですが・・・変わりに読書をしています。

我が父は読書が元々好きな上に、仕事上の都合もあって、高杉良を中心として金融小説を多数読んでいます。単身赴任先から帰ってくると、いつも自分の部屋の本棚に勝手に本を入れられるのですが、最近は結構なペースです。その甲斐あってか、父は金融系の出来事に対して理解を深めたようで、ニュースやドラマなどで金融の話が出てくると、詳しく解説してくれます。朝急いでいるときなどにされると少し困りますが・・・

最近、父の勧めで↓の本を読んでいます。

小説 日本興業銀行(1) (講談社文庫)

小説 日本興業銀行(1) (講談社文庫)

銀行の再編によって合併された興銀についてのノンフィクション小説です。戦後の日本の建て直しの頃から書いてあるので、興銀のみならず日本経済、日本国というものがどのようにして敗戦の傷跡を癒し、世界に名だたる経済大国へと成長していったのかということがわかります。GHQとの確執や日銀や大蔵省との交渉など、政治世界にもそれなりに詳しく踏み込んでおり、教科書で習う整えられた政治とは違った面白さが見えてきます。

こういった類の小説を読んでいると、それが小説であっても、現実の経済の話というものがある程度わかるようになります。これから就職活動する人にとっては日経新聞を欠かす事が出来ないと思いますが、日経新聞を理解するための基礎知識的なものを得ることが出来ます。実際の面接で日経新聞がどのように利用されるのかはわかりませんが、深く記事を読めというのであれば、やはりその前提としての知識は得ておく必要があるでしょう。より一層深く読めるようになると思います。

そういった意味でも、朝早く起きておくというのは有効なことです。自分はスポーツジムで運動していることが多いですが、それを勉強に使えばかなりの力がつくでしょうし、運動すればそれなりに体力がつくでしょう。時間というものは、特に人生最後のモラトリアムである大学生活においては、貴重なものです。それを睡眠にばかり向けるのではなく、そろそろ有効活用して他人と差をつけなければ・・・と思います。

もちろん、睡眠時間を無理して削るなんてもってのほかですが、最低でも6時間眠れれば、何とかなるはずです。自分は今7時間半ほど寝ているので、結構寝ているほうだと思いますが、12時過ぎに寝て7時半におきるのであれば、それなりに健康かつ有効な生活をしているつもりです。

まだ5日ほどしか経っていませんが、3週間続くと人間はそれを習慣として身体に覚えさせるそうです。本当の意味での知識人になるためにも、あと16日間、努力して早起きに勤めようと思います。