南東北って方角多すぎるだろう・・・

先日の金沢・京都・奈良への旅行の際、JR職員の怠慢により一枚余った青春切符。これを使わない手は無いということで、同じく切符が余っているという相野谷君を誘って水戸まで行ってきたわけです。金沢で兼六園に行ったので、今度は偕楽園に行ってみるのも良いかなぁというのが半分の動機で、もう1つの大きな動機は、先日買った↓の本に

茨城限定のタンブラーの写真が載っていたということでした。それまで地域限定タンブラーの存在を知らなかったので、別段興味も無かったのですが、茨城のタンブラーはやけに気に入ったのです。じゃあ買いに行くしかないじゃないか・・・ということで、行ってきました。

旅は夜か朝出発に限る!という特に意味も無いスローガンの名の下に若人2人は8時に日暮里駅に集合。自分は遅刻したものの、誤差10分以内という奇跡が起きる。ここに廣瀬が参加していたら、きっと「じゃあ水戸で集合ね」となって、結局来たり来なかったりとなるでしょう。

8時15分くらいの取手行きの常磐線快速に乗ると、速い速い!あっという間に松戸、柏、取手です。朝御飯を食べていなかったので、取手駅で何か調達しようと思って降りてみると、目の前にスタバが!これは天命に違いないということで迷うまでも無く入店すると、そこの棚にあったのは、なんと茨城限定のタンブラー及びマグカップ。ここ取手にて早くも旅の目的の半分は達せられたわけです。

タンブラー買うと飲み物がただになるということで、本日のコーヒーとブルーベリーチーズスコーンを買って、朝だというのに幸せな気分でホームに戻りました。タンブラーとマグを合わせると1700円もするので、5分くらい迷った挙句、結局両方買うことにしました。欲しいと思って、金があったら買わないと後悔しますからね。東京ならまだしも陸の孤島茨城など行く機会などそうそうないのですから。

取手からは、水戸の一個先である勝田までの直通でした。意外にも取手からの乗客は多く、しばらく座ることが出来ませんでした。始発だというのに考えられません。これぞ茨城クオリティー。東京では考えられんわー電車のドアに開閉式スイッチが付いているなんて・・・といったら、どうやら中央線にも付いている様子。さすがは八王子に行くだけはある。。。

途中通過した牛久において、牛久大仏と呼ばれる巨大な大仏を発見、ウワサに聞く大仏とはあれのことだったのかと感動しました。まぁ山から頭しか見えなかったのですが、役所の人を呼びつけて何のためにあれを造ったのか問いただしたくなりました。正直全く意味が分からん。。。それとも民間が作ったのか・・・?

またまた移動途中に、なんと目的地である偕楽園には電車が停車しないことが判明。駅は間違いなく存在するのですが、停車する時期というのがあるとのこと。運転席の後ろから停車予定表のようなものを覗き見ると、やはり偕楽園に停車はしないようです。うわぁ、これぞ無計画の極致!

何だかんだで水戸に到着し、右も左もわからない状態で、とりあえず水戸黄門像を見に行きました。あれはひどい!岡山の桃太郎像と同じ匂いが漂ってきました。水戸黄門って史実じゃなくてテレビの方かよ!

そんなこんなで、バスに乗って偕楽園に向かいました。これで晴れていたならばまだ気分も晴れようものの、曇りです。田舎と曇りという組み合わせは、希望を失わせるのに十分すぎる破壊力があると思います。そこに加えてダメ男2人旅ですから、もう希望のかけらも存在することが許されません。テンションが下がり気味になるところを頑張ってキープしつつ、バス停から5分くらい歩くと、偕楽園御成門が見えてきました。

御成門というのだから、さぞかし豪華なのだろうと思っていたら、なんの何の。何もありませんでした。ちなみに御成門とは「おなりもん」と読み、将軍が御成りになる時だけに使用する門のことです。つまり将軍専用門のようなもの。将軍が来るときに、「〜様のおな〜り〜」というアレです。

何も無い御成門をみて、さらにガッカリしていると、偕楽園内部の梅はほぼ季節を終え、休憩状態。ただの裸の木が3000本近く聳え立っていたのです。偕楽園に対する知識など微塵も持ち合わせてこなかった阿呆2人は案内図の前で立ち尽くしました。と、そこへど派手な黄色のジャンパーを着たおばちゃんが駆け寄ってきたではありませんか!

何だこのおばちゃんは・・・と思いましたが、話を聞いているとどうやら偕楽園のボランティアの様子。やけに梅について詳しく語ってくれました。「この季節にはもう梅は散ってしまうんですけど、そんな中に咲いている梅を探すことを、探すに梅と書いて探梅というんです」と3回くらい解説してくれました。短時間で同じ話を繰り返すチャンピオンの清水に並ぶ勢いです。それにしても清水は同じ話が多い!まぁ良いけれど・・・