モラル至上主義?

今まで20年間生きてきて、実に色々なことがあった。良いこともたくさんあったし、それと同じかあるいはそれ以上に悪いことがあったと思う。覚えていられないほどに色々な経験を積んできて、そしてそれが人の生き方に大きな影響を与えてくる。

時というものは、過ぎてしまえば思い出すのは早いもので、ついこの間まで高校生で、ちょっと前まで中学生で、小学生だった。でも時間は誰にでも平等に流れていく。今まで自分は、この20年という途轍もなく長い時間を、何を支えにして生きてきただろうか。

「支え」と言っても、頼るほうの支えではなく、生きていく上での基準のようなものだ。それは誰にでもあると思う。思考回路と似たようなものだと思うが、要は自分の、あるいは他人の行動の評価基準だ。当然ながら、良識ある人間であれば、自分の判断において「善」と判断される行動は積極的に行い、逆に「悪」と判断された行動はなるべく行わないようにしようと思うだろう。

ここでいう「善」「悪」というのは決して法律的な問題に関わるものだけのことではなく、人として、それぞれの持つ道徳的な観点から見ての判断のことだ。