旅行に行きたい。

旅行に行きたい。5日くらいの長いやつに。それでその間は何もかも忘れて過ごして、気分を一新してまた新たにがんばりたい。などとまだ4月が半分程度しか終わっていないにもかかわらず、そんなことを考えている。学部時代のぬるい生活にどっぷりと漬かってしまったせいか、忙しい生活に慣れるのに大変時間がかかりそうだ。

忙しいだけならばまだ良い。例えば大学院はとても忙しいが、それは楽しい。やはり自分は歴史学が好きなのだということを改めて再認識させられる。レベルの高い学問を学ぶことが出来て幸せだ。バイトも楽しい。塾の講師というのはバイトとしては高給取りの部類に入るのだろうが、それだけでなく得られるものがある。しかし、インターンと就職活動対策の勉強だけは、まだまだ受け入れられそうにない。

これらが無かったら、どうなるだろうか。そう考えると、そこに天国が発生する。もっと集中した勉強時間を確保できる。運動する時間も出来る。心理的に余裕もできる。「やめたい!」と開始2週間にして思うのだが、それではダメだ。就職が絶対条件である以上、今サボるわけにはいかない。サボれば将来の自分が変わってしまう。

早く夏休みが来ないだろうか。これはいつもの意味だけではなく、ほかの意味もある。まずはインターンに慣れることだ。慣れるまではきっと3ヶ月くらいかかることだろうが(その前にクビにならなければ、ただクビになってしまえば楽になれるとも正直思う)、慣れてしまえば心は多少なりとも解放される。そして夏休みは、今年は塾をそれほど入れていないから、大学院の通常授業も無くなることだし、一日空く日が発生する。そこで勉強と運動をしたい。

といっても、今夏は夏期インターンがあるので、そこまで上手くはいかないだろう。旅行にすら行けないかもしれない。思えば学部時代は楽しかった。時間が余っていたのだから。バイトばかりやっていないで(これはこれで意味があったとは思う)、奨学金でもとってもっと旅行に行くべきだった。時間の使い方を間違えたのは、時間の貴重さをわかっていなかったからだ。愚かしいことに。

社会人からすれば「お前それでも暇だろう!」と言いたくなるかもしれないが、しかしそうなることを望んで大学院に進学したのだから当たり前だ。時間の大切さと勉強の重要性に気づいたからこその進学なのだから、その二つを十二分に味わわなければ意味が無い。勉強の方は大丈夫そうだ。あの環境でサボるわけにはいかない。受動的にも能動的にも勉強するだろう。ただ、やはり時間の問題は残る。

完全に暇になるのは、就職活動が終わった頃だろう。そのあとは修論があるが、これはコツコツ準備していくほかは無い。ここで卒論の反省を生かそう。そして残された時間を充実した時間として過ごす。これこそが目標だ。そのためにも今からがんばらなければ。そうわかっているけれども、辛い。