小学六年生くらいだろうか。

うちの家系は基本的に何でも早く済ますようで、早い時間帯に色々なことを済ます。その最たる例が夕食である。我が家の夕食は年中17時半から18時半の間に済まされる。日曜日でいえばちびまるこちゃんが終わるくらいに夕飯が終わるのである。もちろん、父が単身赴任から帰ってきてワインを開けたりする場合はこの限りではない。

寝るのも基本的にそうだ。特に小学生の頃など、22時には寝ていたと思う。あの頃はやけに夜中にあこがれていて、年末は紅白歌合戦を最後まで見るのが夢だった。だいたい途中で両親に「そろそろ寝なさい!」と怒られてしぶしぶ布団にもぐるのだが、すぐ寝てしまう。サンタクロースも待てなかった。あのあこがれの気持ちは今でも鮮明に覚えている。

さて、現在まさにそのあこがれの時間に起きているわけだが、状況は最悪に近い。土曜日までに終わらせようと思っていた卒論は遅れに遅れ、現在鋭意執筆中である。12日に提出だから、少なくとも10日くらいには完成させていなければならない。月曜日に提出できるようにしたいのだが、この一晩でどこまで進むことやら・・・

歳を取ったのだろうか、この頃徹夜が辛くてたまらない。最近はほとんどすることもなくなったが、階下の住人たち(通称クズ)は飽きることなく朝まで麻雀をしているのだから驚きだ。もしかしたら今日もしているかもしれない。体力あるなぁ・・・と感心する。いや、皮肉ではなくて。

大学二年くらいまでは「今日は徹夜じゃい!」くらいの勢いがあったと思うが、今では「明日は別に用事は無いけど、眠いから寝る」といった感じ。遊んでいるのでも徹夜はしたくない。これが大人に、いやおじさんになるということなのだろうか。課題をいつまでもギリギリまで貯めつくす愚かな性格は治らないのに無駄に年月を重ねているのである。

ああ、深夜にあこがれていたあの頃が懐かしい。そんなに良いものでは無かったよ、むしろ君が思いっきり眠っているその時間の方がよほど幸福なのだ。出来ることならその時間を交換して欲しい。その早起きの才能を渡して欲しい。どうして人間は歳を取れば取るほど生活に適さないことばかり出来るようになって、早起きだとか必要なことに多大なる努力を割かなければならないのだろう。不思議でならない。

現実逃避はここまでにして、卒論書くか・・・しかし実家のパソコンは変換が使いにくくてたまらない。。。