色眼鏡

3月も後半に入って、そろそろバイト先の人員の入替えが起こる頃になってきた。時が流れるのは早いもので、自分が今のバイト先に入ってからもう3年以上経っていることになる。その頃から随分とお世話になった先輩方が辞めていかれるのがとても残念だ。一般企業に勤める人も居れば、大学院に進学する人も居れば、学校に就職する人も居る。実に様々な職種だ。公務員は居なかった気がする。

年を取ると若い人間のことを認められなくなってくるものだが、自分にも同じことが起こっているのではないかと感じることがあって戦々恐々としている。先輩方の引退によって、自分は最古参の部類に入るようになり、バイト先のメンバーの中心からは外れてきた。担当している授業数では、他のバイトを大きく引き離しているから、時間的な問題ではない。問題は雰囲気なのだ。

自分がバイトを始めた頃の塾の雰囲気はまさに塾そのものであった。塾そのものというか、企業のような態度であった。要するに、バイトの多くが社員と同じような意識を持ち、塾の講師として生徒・保護者に対応していた。ドレスコードも守られていたし、言葉遣いも世間の非難などなんのそのという感じであった。さすが塾はコンビニとは違うものだと感心したものだ。

それが、一昨年あたりから変わり始めた。先輩が一年ごとに辞めていき、新しいバイトが入ってくる。新しいバイトは、気持ちがバイトとして入ってきた人が多かった。学生気分をそのままバイト先に持ち込んだような形になる。ミーティングは時給が低くて面倒なので出席しない。授業があっても平気でサークルの用事で代講を立てる。ドレスコードに違反した服装をしてくる・・・段々と単なるバイトに近づいていると嘆いた。しかし、嘆くだけだった。

そして今年の先輩の引退。これで完全にバイト先はバイト場になってしまうだろう。主力は大学2年生世代になり、自分は完全に周縁部にいることになる。せめて自分の担当する生徒だけは、しっかりと授業したいと思って、日々努力しているつもりだ。しかし、自分と同じように「つもり」程度ならば、恐らく他の人たちも努力をしているのだろう。少なくとも外から見たら、自分も彼らも大した違いは無いのだと思う。それでも、違和感を感じ得ない。

これが年を取るという現象なのか、それとも正しい判断なのかは正直言ってわからない。しっかりしている人も居れば、そうでない人も居る。それはいつだって同じことで、総括的に話をまとめるべきではない。結局は個人の問題なのだ。ただ、組織は個人が集まって出来ていることを考えれば、しっかりした人が多ければしっかりした職場になるだろうし、逆なら逆になるだろう。そういう点には、少しは関与できるかもしれない。これまで先輩方に任せきりだったそういった部分にも、来年度は積極的に関わっていこうかと思う。

それにしても、寂しくなる。バイト先が楽しかったのは、一個上の先輩たちと話が合うことが多かったというのが大きい。どうも我がバイト先には変な傾向を持つ人が多く、世に言う「リア充」タイプとは違った人が多かったようだ。普段はリア充なのだが、雰囲気がリア充ではない。その一般人特性は、今の中心世代の方がよほど持ち合わせているに違いない。例えば、普段の何気ない会話はこんな感じだ。

( ・ω・)=自分
ξ゚⊿゚)ξ=先輩A(女)
( ФωФ)=先輩B(女)

親が帰ってきたのであとで書こう。なんで自分のパソコンは相変わらずネット接続できないのだろう・・・?