新聞で上手いこと言ってた。

大学はまごうことなき最高学府です。しかし、実際は最高「額」府だ!なんてことを新聞か何かで読みました。いやいや、実にその通り、役に立った中学・高校よりも遥かに高い私立大学の学費。バカになりません。どこから親はお金を用意しているのだろうか・・・

それほど投資額の大きな大学ですが、ローリターン極まりない。もちろん、一生懸命やれば役に立たないことなど何一つ無いかもしれません。大学は自学自習の場所でしょうから、本来ならば自分から学ぶ姿勢を見せなくてはいけないところですね。

それにしてもつまらない授業多すぎだろ!何だあの英語の授業は、中学生のオーラルコミュニケーションか?何だあの演習の授業は、ウィキペディア写して来れば良いと思ったら大間違いだ!そして何だあの教授の聞き取れない声は、もっと教室の隅々にまで響き渡る声を出せ!

ということで、面白くない授業では専ら読書です。読書するために授業料を支払うとは・・・親には申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当は自分が一番ダメなんだってわからないこともないのですが、それをどうも認めたくないのかねぇ。。。

そんなこんなで先日読みきったのが↓の本。

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

分厚い・・・大体2センチくらいでしょうか。普通の文庫本の倍くらい。まぁ白夜行に比べれば薄い方ですが、なんとこれが5冊もあるのだから驚きです。そしてそれ以上に驚きなのが、この小説が書かれた期間は自分が生まれてから現在までの期間よりも長いこと。その年数なんと23年間、筆者の23年分の気持ちがこの小説にはこもっているのです。

内容は、アジア・太平洋戦争中の対馬要塞での新兵の話。「地方」から引っ張られてきた新兵が、驚異的な記憶力を武器に軍隊内の不条理と闘っていくないようです。主人公は虚無主義者なので、熱い物語とは言いにくいですが、世の中の理不尽なことに理詰めで戦いを挑んでいく姿はすっきりします。かといって、全く無反省ではなく、柔軟な観察力を備えていて、偉い人物だなと思わせます。

生協にたまたま置いてあったので、買ってみたのですが、1冊1000円以上・・・これを全部そろえたら5000円以上です。確かに高いな・・・でも中古とか図書館で借りて読むのはどうも嫌だし、勉学に労力と金を惜しまないのが信念ですから買ってみました。おかげで今月も苦しい有様です。

さらに阿呆なことに1巻を読んでいたら↓が出てきたので買ってしまいました。

破戒 (新潮文庫)

破戒 (新潮文庫)

有名な本ですが、今まで読んだことがなかったこと、そして『神聖喜劇』を読み進めていく上で役に立ちそうだったので手にしました。まだ10分の1くらいしか読んでいないけれど、早速重さ満点で満足しています。小説は重い内容に限ります。さわやかな晴天風な小説よりも、冬の曇天のようなどんよりとした重みを持つ小説のほうが読みきった感はあります。重松清とか読みやすいし丁度良いかも。

さて、今夜は久々にビールだ!やった!