難しいところですが・・・

かなり前にも書いたけど、妥協について。「妥協」って言うと、人聞きが悪い感じがするけれど、自分はそんなに悪いことばかりじゃないんじゃないかって思う。自分に甘えることも妥協だけど、現実に合わせる事も妥協なんじゃないかな。今日のは後者の意味で。前者は語るまでもなく悪だと思います。場合にもよるだろうけど。

誰にしろ理想ってものがある。理想を達成できたら嬉しいのは誰だってそうだ。でもそれを完全に実現できるのは一握りの中の一握りだ。なかなか到達できないからこそ理想なんだろう。時には理想が現実にかみ合わないこともある。というよりもしょっちゅうだ。そのギャップを埋めるのが言ってみれば妥協だと思う。

そういった意味での妥協の良いところは、つかめる中で最大の成果をつかめる可能性が高いことだ。現実の中で最良を選択できるなら悪いことではないだろう。現実をより良く過ごせる。

ただ問題なのは、理想を追い求めることが出来なくなることだ。それを後々後悔する日が来るかもしれない。「どうしてあの時理想を諦めたのか・・・」と。その思いはきっと消えない。それに理想を追って現実に敗れたのなら、まだ諦めがつくかもしれない。

妥協すれば、より良いものが手に入る可能性が高いが、不満が残る可能性も高い。理想を追えば、自分の気持ちを完全燃焼させることができるが、現実で苦労して後悔する可能性も高い。どっちもどっちの短所と長所がある。それのどっちを選ぶのか。

自分だったら、妥協する。理想を追えない後悔よりも、現実で後悔することのほうが恐ろしいからだ。ただ、今でも感じているのが、「誇り」だ。妥協してみてわかったことが、「誇り」の大切さ。藤山も同じようなことを言っていた。妥協すると自分に対して「誇り」が持てないことがある。逆に、理想を追えば、自分は頑張ったんだという「誇り」を持って生きていける。

「現実を見ながらも理想を失うな」とよく言われるけれど、それは妥協しろってことじゃないのかな。チームをかけてチャレンジすることであったら、妥協した方が良いだろう。もちろん、チーム全体が一体化していて理想を追っているなら、話は別だ。じゃあ自分ひとりだったらどうだろう。迷惑がかかる対象が自分だけだったら、どうすべきなのか。

そんなことは時と場合によって変わってくるのはわかる。でも、人生にもっとも大切な決断は、そんなことを言っていたらどれだけ時間があっても足りるものじゃない。難しいよね。。。