またまた書評

今日も本を一冊読み終わったので書評をしようと思う。今回の本は・・・

脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)

脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)

総合評価…★★★★★
価格評価…★★★★★
内容評価…★★★★★
コメント…これもドラゴン桜つながりで読み始めた本だ。上の評価に顕れているように素晴らしい本だった。最近、脳の力の本を集中的に読むようにしているが、今まで受験勉強で培ってきた勉強方法が認めるべきものであったのか、それとも誤りであったのかがわかった。もちろん、その満足さはこの本に対する全面的信頼によるものではあるが…とにかく、普段の生き方から効率の良い勉強方法、やってはならない生活術、効率の良い睡眠方法などなど、時間の無い中でも脳の力を最大限に引き出せるように工夫されている。特に生活経験上から自分で導き出した生活法則の正しさがわかるので、是非読んでみると良いと思う。

忙しい受験生のために自分が受験勉強に役立つと感じた生活術を抜粋して説明しようと思う。ですが、これから読む人のことを考えて一定の配慮はするということで、以下は内容を少しだけ書くので、これから楽しんで読みたい人は決して読まないように願います。ちなみに医学系の言葉が入っていますが、間違っていてもその辺には突っ込まないでください。。。

独断と偏見で選出した受験生に役立つ生活術〜♪

①勉強時間と内容について…

午前…
午前中は交感神経が働くため、思考力が伸びている。よって暗記物などよりも、数学や国語などの思考力を問われる問題を解くと良い(と思う)。午前中は寝て過ごす人も多いと思うが、せめて8時過ぎには起きて国語でも解いてみると何か変わるかも知れない(あくまで可能性です)。


午後…
午後になると、交感神経の働きが弱まってきて、思考力が弱まり始める。よって午後からは午前中とは違う内容のもので(←気分転換を兼ねて)、社会や英語などを勉強すると良い(と思う)。


夜間…
夜間とは夕食後から就寝前までの勉強時間を指す。夕食後は午後とそれほど変わらないが、寝る前1時間は暗記の時間に相応しい。しかしむやみに大量の暗記をしようとすると、短期記憶が上書きされてしまうことで、覚えられない可能性がある。よって暗記に向いているといっても過度の暗記はあまりよろしくはない。

②睡眠について…

睡眠の価値…
睡眠は健全な判断力や思考力、健康などを維持する機能を持っているため、決して軽んじてはならない。また入試まであと2ヶ月を切ろうとしているこの時期に、生活習慣が乱れるというのは非常に好ましくない。そろそろ入試に体調を合わせるために、実際の入試の時の出発時間を考えた起床時刻に起きるようにする必要がある。そして、深夜に勉強時間を増やすくらいならば、昼間の効率を考えると夜早く寝て少し寝坊するくらいの方が良い。


効果的な睡眠方法…
睡眠は午前2時前後がもっとも深くなる。この時間帯に寝ていないと、翌日の脳の効率があまり良くない。また質の良い睡眠を取るためには、晩酌はやめたほうが良い。確かに酒を飲むと眠くなってくるので、すぐに眠ることが出来るのだが、その分睡眠の質が低下するため、意味がないどころか逆効果だ。出来ることなら日付が変わるころに床に就くのが良いだろう(と思う)。


睡眠に関する間違い…
睡眠に関して、我々は大きな誤解を抱いていることが多い。例えば誰もが聞いたことのある睡眠学習。これは明らかな間違いだそうだ。耳元で音がすると、自動的に睡眠が浅くなるように人間の脳は出来ているため、逆効果だ。また、寝るときに明かりがあると眠りにくいと言って、部屋を真っ暗にしてしまうのもよろしくない。部屋を真っ暗にすると、これまた自動的に脳・身体は警戒態勢に入る。そのため無意識のうちに緊張状態を作り出してしまい、結果として睡眠が浅くなってしまう。実際は豆電球程度の明るさを維持した状態で寝るのが良いらしい。自然状態で言えば月明かり程度だ。フットランプを活用するのも手である。

③その他…

音楽と勉強…
音楽を聴きながら勉強する人はたくさんいると思うし、現に自分も数学を解いているときはほとんどと言って良いほどに音楽を聴きながら勉強していた。自分の場合は、集中が極限に達すると音楽が聞こえなくなってくるので、その集中度を測る基準として用いていたということもあるが、ただなんとなく聴いていたという感もかなりあった。けれども、どうもそれはよろしくないらしい。特に英語や国語などの言語に関する勉強をしているときは、テレビや歌詞のついた音楽は良くないという。人間の脳は、言葉を読んだり聞いたりすると言語中枢という部分を使用する。音楽を聴きながら言語の勉強をするということは、言語中枢を同時に2つのことに使用するため、一つに対する集中力は自ずと低下してくる。よって勉強中、特に文系科目においては極力音楽やテレビを観たり聴いたりしながら勉強することのないように気をつけるべし。

勉強以外にやることを簡単にリストアップしておきます。

①休憩時間にはガムを噛む(噛むという行為で脳が活性化する)

②散歩をする(歩くことで足からの刺激が起こり、脳が活性化する)

③昼寝をする(脳の「一時的」休息、寝すぎると夜の睡眠に影響が出るので気をつける)

ここまでの話をまとめると・・・(私大狙いの文系学生)

07:00 起床
 ↓
07:15 散歩に出かける
 ↓
07:30 散歩から帰り、朝食
 ↓
08:00 国語の勉強開始(問題を解く)
 ↓
09:30 休息
 ↓
09:40 英語の勉強開始(問題を解く)
 ↓
11:10 休息
 ↓
11:20 社会の勉強開始(問題を解く) 
 ↓
12:50 昼食
 ↓
13:20 昼寝開始
 ↓
13:30 起床・英語(or国語)の勉強開始(問題を解く)
 ↓
15:00 休息・間食
 ↓
15:10 国語(or社会・英語)の勉強開始(問題を解く)
 ↓
16:40 散歩に出かける(音楽でも聴きながらリラックス)
 ↓
17:00 散歩から帰宅・社会の勉強開始
 ↓
18:30 夕食・風呂
 ↓
19:30 英語(or国語)の勉強開始
 ↓
21:00 休息
 ↓
21:10 国語(or英語・社会)の勉強開始
 ↓
22:40 休息
 ↓
22:50 暗記開始(社会・英単語・古文単語など)
 ↓
23:50 就寝

こんな感じが理想的な生活ではないだろうか。勉強時間は試験時間に対応した90分単位で、適度に脳に刺激を与えるために散歩を行う。そして日付が変わる前に寝てしまうことで、最後に覚えた暗記物を長期記憶へと変換していく。それと、休息時間にはガムを噛むと良い。何かを噛むことで集中力が高まる。日本ではマナー違反としてあまり好まれる行為ではないが、受験時代にそんなことは言ってられない。実際の試験会場でもチョコレートとガムは持っていくようにすると良いだろう。環境は出来る限り自分に有利に変えていかなくてはならない。戦いは主戦場だけで行われるわけではないということだ。受験生の皆さんの参考になったなら、光栄です。では・・・