■
机上の空論に酔いしれてりゃ良いさ
明日は第二回栄光ゼミナール教師研修会があるので、今日は少し先週の復習をしてみた。プ
ロ意識をもてだとかビジネスマナーをしっかりしろだとか、CS(customer satisfaction 顧
客満足度)を高めろだとかいろいろ書いてある。でも総じて言えば、塾講師に求められてい
ることは生徒の理解を助けることだ。ビジネスマナーは大切だ。社会人として人との対応の
仕方の一つくらいは学んでおかなくてはならない。塾講師言えども生徒だけに対応するわけ
ではないのだ、必要があれば保護者と面会もあるし、電話対応もある。だが、結局は二次的
な必要性でしかない。生徒指導に限って言えば、栄光ゼミの建塾精神などはどうでも良い。
全ては机上の空論だ。栄光ゼミの精神やDNAを理解すれば、塾講師としての能力が高まるの
か、生徒指導力が高まるのか。そんなことはない。指導力の向上は、学習の理解と現場での
経験によってのみ達成されるものだ。研修会で問題を起こすわけにはいかないので、それな
りに聴いてはいるが、実に無駄な時間だと思う。それだったらビジネスマナーと緊急時の対
応方法、指導の基本方針・方法など必要最低限のことだけに絞ってもらいたい。そのほうが
よほど有意義だ。これは大学の教職課程にもいえることだ。机上の空論は空論であるからこ
そ美しい。それゆえに人間はそれを伝えたがり、実践したがる。だが、いつかは現実の壁に
ぶつかって挫折する。特に教職課程について思うが、もっと現実に即した方法で進めないと
単なる時間の浪費に過ぎない。