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人生妥協?
人生は思い通りになるものではない。大学受験を例にとってみてもわかることだ。自分は第
一志望であった早稲田大学第一文学部・筑波大学第二学群人間学類に合格することが出来
た。しかし、この成果は大幅な妥協の上に成り立ったものだ。自分は5教科7科目から逃げ
た。浪人を確実に避けるために数学ⅡBと政経を捨てた。そのせいで関東の国立大学(千葉
大や東京学芸大)を受けられなくなった。その代わりに成功を手にした。今、夏に5−7を
捨てたことを後悔している。浪人しなくて済んだのは良い、だが大学に入ってみて、大学生
の志の低さを知って、国立大学に行かなかったことを後悔した。筑波大学は教育系大学だ
が、教員養成大学ではない。それにあまりに遠すぎた。受けたことですら「せっかく国立用
の勉強をしてきたのだから」という消極的理由だった。
妥協するのは悪いことではない、むしろ理想の達成がすごすぎるのだ。とすれば、限りなく
理想に近い位置で妥協するのが現実的な話だと思う。しかし、理想は持ち続け、その実現に
向けて限りない努力をしなくてはならない。夏目漱石の『こころ』に「精神的向上心のない
ものはバカだ」という台詞があった。まさにそれだろう。妥協するつもりで妥協するのでは
いけない。それは必ず後悔を生む。これからは必ず出来る限りの努力をする。次の関門は4
年後の大学院試験だが、次こそは東大・京大の大学院に行く。それだけはゆずらない。