久々にフルで観た試合

北海道から帰ってきたら、弟がCity vs Unitedを録画したのを観ようというので、観ることにした。早稲田の家にはスカパーはおろか、アナログ放送すら映らないので、サッカーの試合を観るなんて本当に久しぶりだ。まともに観たのは昨シーズンのCL以来だと思う。今期はレアルに話題を完全にかっさわられているけれども、Cityも相当の補強をしてきている。まぁ金力にものをいわせるやり方は面白くないけど、選手に罪は無いということにしておいて、観るのを楽しみたいと思う。

観た感想としては、Cityは今期は優勝争いに絡むことはないだろうということだ。個人個人が良いプレーをして、Unitedから3点ももぎ取ったのはなかなか見事だった。しかし、果たしてこれがチームとして機能しているのかというと、全然そんな感じがしない。中盤でボールを支配することが出来ず、後半は特に完全なカウンター狙い。アウェーでUnited相手だったら仕方ないことかもしれないけれど、2−2で時間が15分もあれば、失点するのは目に見えていた。そして結果3点目を取られた。

当然そこからはCItyは失うものは無いので、前線にどんどん出てくる。しかし、攻撃が単発なので、特に脅威になるようなものではなかった。たまたまファーディナンドが意味の分からないパスを出すから点を取れたものの(ファーディナンドはこういうミスが多いと思う)、本来だったら守りきれたはずだ。そもそもUnitedの最初の失点だって、キーパーが素直に弾いていれば別に脅威ではなかったはずだ。決めたのは素晴らしかったけれども。テヴェスも頑張ったのは間違いないけれども。

ギブンもやはり良かった。安定していて、あの失点は仕方ない。キーパーの責任ではない。特に最後の4点目などは、完全にギグスが上手すぎたのであって、キーパーに責任を求めるのはひどすぎる。あの試合はギグスが輝いていた。オーウェンへのパスも、どこに目が付いているのか、といいたくなるような絶妙さだったし、その前にもベルバトフにアウトに引っ掛けた見事なクロスをあげていた。

なんか思いつくままにつらつらと書いていたらまとまりのない文章になってしまった。とりあえずCityには簡単に監督を解任したりせずに、チームとして機能するようにしてほしい。今シーズン優勝するのはあまりにきつすぎる。来シーズンのCL出場圏内狙いくらいにとどめておいて、基礎をしっかりと造って欲しいと思う。そうしたらきっとアーセナルとためを張れるくらいにはなれるだろう。アーセナル・・・

Unitedは今年は優勝は厳しいかもしれない。核となるのはルーニーだけれども、彼一人でチェルシーのディフェンスを突破するのは無理だろう。今年はチェルシーが頭三つ分くらい抜きん出ている。大きな流出も無いし、何よりもあの完璧なゾーンディフェンス。去年のCL準決勝で、バルサをあれだけ手こずらせたのは引いていたからではない。ディフェンスが完全に機能していたからあそこまで接戦になったのだ。

モウリーニョサッカーからの脱却を果たしたチェルシーは強い。強固なディフェンスと技術ある遅攻。遅攻が出来るチームは強い。速攻は攻撃の基本だけれど、相手に引かれてしまうと突破するのが極端に難しくなる。それを強引にこじ開けるだけの遅攻力が必要だ。トップチームならなおさらだ。リヴァプールは戦力的に長いシーズンを戦い抜くのが厳しいし、アーセナルはいうまでもなくケガ人続出と戦力流出の影響が大きすぎる。